円形寸法の前に置いて使うエンジニアリング用の直径記号(⌀)——そして、よく間違えられる記号たちも。クリックでコピーできます。
直径記号(⌀、Unicode U+2300)は、測定値の前に置いて「これは直径であって半径ではない」と示す、丸にスラッシュを重ねたマークです。機械加工の仕様書、CAD図面、製造現場の指示書に登場し、まったく別の意味を持つ似た文字と日常的に取り違えられています。
測定値の前に置いてそのまま貼り付けられる、正しいUnicodeの直径記号。
見た目が⌀に近く、うっかり置き換えられがちな記号——それぞれ意味が異なります。
直径記号(⌀)は、エンジニアリング図面・機械加工の仕様書・製造現場の指示書向けにISO 7000で標準化された図記号です。慣例として数値の直前に置かれます——⌀12は「直径12ミリ」と読み、「半径12」ではありません。この順序は幾何公差(GD&T)における厳格なルールで、半径にはプレーンな文字Rを使うため、2つを取り違えると部品の実際の寸法の意味が変わってしまいます。
⌀はレガシーな8ビット文字セットではなくMiscellaneous Technicalブロックに属しているため、古いCAD software やタイプライター時代の文書では直接入力できないことがよくありました。定着した回避策は、見た目の似た空集合記号∅(U+2205)で代用することでした——数学では「要素がない」ことを意味する技術的には誤った代用ですが、今でも製造図面に登場するほど一般的です。
| プラットフォーム・ツール | 方法 |
|---|---|
| AutoCAD | %%C — 自動的に⌀へ変換 |
| Word・Windows(Unicode入力) | 2300と入力してAlt+X |
| Windows(従来のテンキーAltコード) | 使用不可 — ⌀はWindows-1252コードページに含まれない |
| Mac | 文字ビューア(Cmd+Ctrl+Space)で「diameter」を検索 |
| HTML | ⌀(名前付き実体は存在しない) |
| CSSのcontentプロパティ | content: "\2300" |
| LaTeX(wasysymパッケージ) | \diameter |
いいえ。⌀(U+2300)はエンジニアリング図面で使う直径記号です。Ø(U+00D8)はデンマーク語・ノルウェー語・フェロー語で使われるラテン文字で、無関係な量を表す物理記法にも登場します。見た目がたまたま似ているだけです。
多くのソフトウェアや古い文書は、見た目が近く古いシステムでも作りやすかったという理由で、本来の直径記号の代わりに空集合記号∅(U+2205)を使ってきました。数学的には誤りですが(∅は独自の数学的意味を持ちます)、実際の図面でも今なお見かけるほど一般的です。
テキストや寸法文字列の中に<code>%%C</code>と入力すると、AutoCADが自動的に⌀へ変換します。Unicode入力対応より前からある古い制御コードで、現行バージョンでも今なお有効です。
前です。⌀12は「直径12ミリ」と読みます。数値の後に置くのはGD&Tの標準的な用法ではありません。