掛け算の記号(×)

「かける」を表す × — アルファベットの x ではありません。よく混同される中点や X 記号とあわせて。記号をクリックするとすぐにコピーできます。

掛け算の記号(×、Unicode U+00D7)は、算数や代数で使われる「かける」専用の演算子です。6 × 7 と書き、6x7 とは書きません。その形はラテン文字の x にとても近いため、多くの人が代わりに小文字の x を打ってしまいます。だからこそ掛け算の記号には、混同されやすい記号との整理しておくべき事情があります。

掛け算

掛け算の記号

文字の x とは区別される、Unicodeの正しい掛け算記号。

掛け算の記号
混同しやすい記号

掛け算の記号の代わりに間違って使われる記号

これらは × の代わりに使われがちですが、どれも意味が違うか、見た目が違います。

ラテン小文字 x(数学記号ではない)
ラテン大文字 X
中点 — もう1つの「かける」記号
太い中点(バレットオペレーター)
× 印(装飾記号)
太い × 印(装飾記号)
由来と背景

掛け算の記号はどこから来たのか

イギリスの数学者ウィリアム・オートレッドが、1631年の著書『Clavis Mathematicae』(数学の鍵)で掛け算の記号 × を導入しました。彼は聖アンデレ十字の形をした斜めの十字を使い、掛け算を表して足し算の記号 + と区別しました。これは意図的な選択でした。オートレッドはどの文字とも混同されない記号を求めていたのです。それ以前の記法が解決できなかった問題でした。

そのもともとの目的こそ、今日すっかり失われているものです。× は「Basic Latin」の外、「Latin-1 Supplement」ブロックにあるため、たいていのキーボードには専用キーがありません。そこで人々は代わりに小文字の x を使ってしまう — まさにオートレッドの記号が避けようとした混同そのものです。ゴットフリート・ライプニッツも1690年代に同じ異議を唱え、代数が x という名の変数と演算子を混ぜて書くようになると、代わりに中点(⋅)を推しました。まさにそのために、中点は今も代数の記法で好まれる「かける」記号であり続けています。

入力のしかた

プラットフォーム別の入力方法

プラットフォーム/ツール方法
Windows(Altコード)テンキーで Alt+0215
Word/Windows(Unicode入力)00D7 と打って Alt+X
Mac多くのレイアウトで Option+Shift+X、または「文字ビューア」(Cmd+Ctrl+Space
HTML× または ×
CSS の content プロパティcontent: "\00D7"
LaTeX(数式モード)\times
FAQ

掛け算の記号のよくある質問

いいえ。× (U+00D7、MULTIPLICATION SIGN) は掛け算専用の数学記号で、x/X はラテン文字(U+0078/U+0058)です。似ているのは見た目だけ。文字の x を代わりに使うのはよくあることですが技術的には正しくなく、数式パーサーや検索ツールによっては別のものとして扱われます。

Windowsでは Alt を押しながらテンキーで 0215。Macでは多くのレイアウトで Option+Shift+X、または「文字ビューア」を使います。それ以外の場所では、このページからコピーしてください。

どちらも「かける」を意味します。× は算数や英語圏の教育でよく使われ、中点 ⋅ は変数が出てくる代数で好まれます。× を文字 x の隣に置くと別の変数と読み間違えられやすいためです。まさにこの理由から、大陸ヨーロッパの教科書は中点を使う傾向があります。

はい。× は「Latin-1 Supplement」ブロックの通常の文字で、インスタ・Discord・TikTok・WhatsApp、ゲーム機のプレイヤー名などでふつうに表示され、プラットフォーム側の制限もありません。

数式・単位の記号をもっと探すなら

× は、÷ ± √ π やギリシャ文字など、たくさんの演算子・記号の1つです。数式記号は Altコード一覧にまとめてあります。

Altコード・数式記号を見る →
関連する記号

割り算の記号(÷)

割り算の記号と、なぜ教科書が離れていったのか。

2乗・3乗(² ³)

面積・体積に使う上付き数字。ほかより先に普及した2つ。

ルート記号(√)

1525年が起源。上線(ヴィンクルム)の役割。

記号ライブラリ

ハート・星・矢印・ギリシャ文字・顔文字まで、コピペ記号をジャンル別に。